セーリング必須アイテム!セーリンググローブの選び方とおすすめ10選
セーリングは、 メインセールのアップダウンに始まり、ジブセール展開、セール調整のシートワークが重要です。
素手でシートを引き込む事は、風が強くなると滑りやすく、摩擦で手が擦れたり思わぬ怪我をしてしまう事もあります。
このようにセーリングでは、確実なシートワークや怪我を防止するためセーリンググローブは欠かせないアイテムの1つです。
セーリンググローブのおすすめは?
特にヨットを始めたばかりの初心者さんの場合、慣れないシートワークや予想以上の風の威力に驚き、痛い思いをしてしまうなんてこともあるかも知れません。
この記事では、セーリンググローブの必要性、選び方、1万円以下で購入できるおすすめのグローブについて解説します。
これからヨットでセーリングを始めようと思っている方、買替を検討しているベテランセーラーさんも是非、参考にしてください。
セーリンググローブの必要性
ヨットを操船するには、セールの出し入れによるコントロールがとても重要です。
セールの調節は、シートを引いたり出したりすることで風に合わせたベストな状態でセーリングすることが可能になります。
頻繁にシートの調節をするセーリングにおいて、セーリンググローブは必須アイテムであり、下記の役割と効果を発揮します。
- シートをしっかりグリップ
- 手や指を保護、怪我を防止
- 防寒、日焼け防止
シートをしっかりグリップ
風が強くなればなるほどセールを引き込みは力が必要になります。
引き込む力を最大限発揮するには、シートをしっかりグリップすることが重要です。
セーリンググローブを着用することで、滑りにくく、しっかりシートを握ることが可能になります。
手や指を保護、怪我を防止
シートを引いたり出したりする際、摩擦熱でやけどをしてしまう事があります。
また、メインセールのアップダウン時など作業時に船の揺れがひどい時、咄嗟に何かを掴もうとして手や指をけがしてしまうことも少なからずあります。
そのような時にも、セーリンググローブは手や指を保護してくれます。
防寒、日焼け防止
セーリンググローブは、特に冬場の寒い時期には防寒対策の強い味方になります。
冬場のセーリングでは、指先も痛くなるような寒さを和らげてくれます。
また、夏場は強い日差しから手を保護する日焼け防止効果もあります。
セーリンググローブの選び方
セーリンググローブ選びのチェックすべきポイントについて解説します。
- グローブタイプを選定(ロング or ショート)
- グローブ素材を確認
- サイズを確認
セーリンググローブのタイプを選定
セーリンググローブには、指先のカットによって2種類のタイプがあります。
ロングフィンガータイプ
*画像引用:Gill JAPAN
親指と人差し指の先端がカットされたロングフィンガータイプ。
指先の露出が少ないため、多くの指を保護することができるので怪我しにくいメリットがあります。
ロングフィンガータイプのグローブは、指先を引っ張れば簡単に外すことができるのも嬉しいです。
ただし、夏場はちょっと暑くなります。
メリット | デメリット |
---|---|
多くの指が保護できる 冬は防寒対策できる グローブの脱着が楽 | 夏は暑い 指を動かす自由度が低い |
ショートフィンガータイプ
*画像引用:Gill JAPAN
全ての指の先端がカットされたショートフィンガータイプ。
全ての指先が露出しているため、指先の動きが制限されず自由度が高くなります。
ショートグローブは、指先を摘まんで外すことが出来ない為、脱着しずらい欠点があります。
脱着を簡単にするためのタブやフックが施されているグローブがおすすめです。
ただし、指先の露出度が多くなるので怪我をしやすくなる、また冬場は指先が冷たくなるデメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
指先が動かしやすい 夏は涼しい | 冬は指先が寒い 全ての指が露出しているため怪我に注意 グローブの脱着がしにくい |
ロングフィンガー、ショートフィンガータイプそれぞれメリット・デメリットを理解して、自分の使い方や好みにあうグローブを選択しましょう。
タイプを決めた後、セーリンググローブ選びのチェックすべきポイントについて解説します。
グローブの素材
グローブの素材は、Amara(アマーラ)など人工皮革、合成皮革が採用されています。
素材の種類によって手に馴染みやすく柔らかい、グリップ力が優れているなど特徴がありますので自身の求めているグローブを選定するようにしましょう。
種類 | 人工皮革 | 合成皮革 |
---|---|---|
素材 | 生地の構造から天然皮革を人工的に限りなく再現しようとした素材 | ナイロンやポリエステル生地の上に、ポリウレタンをはじめとした樹脂層をコーティングした素材 |
特徴 | ソフトな質感で握りやすい 通気性や耐久性に優れている フィット性に優れている | フィット感があり グリップ力に優れている 耐摩耗強度が強い |
サイズを選ぶ
タイプと素材が決まったら、自身の手に最適なサイズを選ぶ事が重要です。
サイズ感は、実際に店頭などでセーリンググローブを試着してみるのが一番です。
試着すれば素材が固いか、柔らかいか、フィット感を体感することが出来ます。
ただ、最近ではネットで購入する方が多いので各メーカーのサイズ表を元に自身の手や指のサイズを計って購入することをおすすめします。
感覚的にいつも「Lサイズ」だから「Mサイズ」だからと決めつけて購入することは避けた方が良いです。
必ずメジャーで採寸して最適なサイズを選択しましょう。
グローブのサイズは体型ではなく手囲い寸法が基準となります。
きつすぎたり、ゆるすぎてもグローブ本来のグリップ効果を期待できません。
各メーカーのグローブサイズの測り方を参考に選定しましょう。
*画像引用:Gill JAPAN
セーリンググローブ おすすめ10選
セーリンググローブのおすすめをピックアップしました。
ロングフィンガー タイプ
筆者としては怪我防止のため、指の露出を最小限にしたロングフィンガータイプがおすすめです。
Gill ギル 7053 Deckhand Gloves ロングフィンガー
*画像引用:Amazon
GILL ギルは、イギリス発祥のマリンウェア&サイクルウェアのブランド。
セーリングの最前線から情報を収集、機能的でデザイン性に優れたウエアを開発、イギリスやアメリカのセーリングチームの注目を集め、今では世界中のセイラーに愛用されるブランドに成長しています。
筆者は、7053 Deckhand Gloves ロングフィンガーを愛用していますが、柔軟性、フィット感良好でグリップ力もありとても使いやすいグローブです。
- 優れたグリップ力
- 甲部の調整ベルトでフィット感 抜群
- Amara(アマーラ)素材の人工皮革
- 通気性が良く速乾性もあり
- デザインがグッド
サイズは下記を参照すると選びやすいと思います。
*画像引用:Amazon
HELLY HANSEN ヘリーハンセン Sailing Glove Long HA92303
*画像引用:Amazon
ヘリーハンセンは有名ブランドですが、1877年、ノルウェーの港町モスで商船艦長を務めていたヘリー・ジュエル・ハンセンが防水ウェアメーカーを設立のが始まりです。
セーラーの方であれば、何かしらヘリーハンセンブランドを身に着けているのではないでしょうか。
デザインもおしゃれでタウンユースでも人気があります。
- 耐久性の高い人工皮革
- オールシーズン仕様
- 保温性とグリップ力を両立
- 手首のタブでホールド感 調整可能
Zhik ザイク デッキグローブ フルフィンガー GLV-0026
Zhik ザイクは、オーストラリアのセーリングアパレルブランド。
オリンピックセーラーの多くも愛用しているセーリングギア、水の上で活躍する全てのアスリートに、より高機能素材を届けられるよう研究開発を続けているブランドに成長しています。
GLV-0026は、耐久性とグリップを追求したセーリンググローブ。
濡れたデッキに手をついても滑らないシリコンパームが採用されています。
また、手首をベルクロからゴムバンドとすることで手首の動きやすさが向上、ジャケットの裾が引っかかりにくく、グローブの上から時計を着用することができる使い勝手の良いグローブです。
- 立体モールドにより拳を保護
- 掌には耐摩耗性に優れたPUパネルを使用
- 人工皮革AMARA(アマーラ)素材を採用
- 通気と乾燥を促すメッシュ
- 負荷のかかる掌からは極力縫い目を除去
RONSTAN ロンスタン レースグローブ 上位(強グリップ)モデル 3フルフィンガー
RONSTAN(ロンスタン)は、ヨットやボート用のパーツメーカーです。
オーストラリアに造船所から始まり、ヨットの艤装品やパーツ類、ブーツやグローブなどグッズを扱う総合ブランドです。
- 手の平部分は倍の厚みで高耐久、3本の指をフルカバー
- 濡れたシートも抜群にグリップ ロールグリップ性能
- 甲部分はメッシュで伸縮性があり、着脱が容易
- 速乾性
- 耐久性の高いAmara アマーラ素材
PLASTIMO プラスチモ セーリンググローブ PLUS フルフィンガー
プラスチモ(PLASTIMO)は、1928年フランスで設立されたヨットやボート用品の製造メーカーです。
世界初のプラスチック製マグネチックコンパス「コンテスト」シリーズでも有名です。
高い信頼性で、アメリカズカップ、グローブチャレンジレースなど世界最高峰のヨットレースで使用されています。1994年単独無寄港世界一周最年少記録を達成した白石康次郎さんがプラスチモのコンパスを愛用していました。
PLASTIMO プラスチモ セーリンググローブ PLUS フルフィンガーは、文字通りすべての指を保護するグローブです。
すべての指がカバーされているので冬場のセーリングでも耐寒対策は万全です。
- すべての指を保護、怪我防止に最適
- 防寒仕様で冬のセーリングも快適
- 耐久性の高いAmara アマーラ素材
- コスパが良い
ショートフィンガー タイプ
ショートフィンガータイプなら指の動きの自由度が高く、夏のセーリングにもおすすめです。
人気のショートフィンガーグローブをピックアップしました。
Gill ギル デッキ ハンド グローブ ショート フィンガー ブラック 7043
ショートフィンガーデッキハンドグローブ7043は、最も人気のあるグローブ。
Gill ショートフィンガーのグローブは、指先を引っ張って外せないデメリットがありますが、フックバンドが装備されており引っ掛けて外しやい工夫がされています。(赤い囲み部分)
- 優れたグリップ力
- 甲部の調整ベルトでフィット感 抜群
- Amara(アマーラ)素材の人工皮革
- 通気性が良く速乾性もあり
- グローブを外しやすいフックバンド
Gill ギル チャンピオンシップ グローブ ショート フィンガー ブラック 7243
Gillのショートフィンガー・チャンピオンシップ・グローブ 7243は、7043モデルの上位モデルと言えるでしょう。
縫い目のない指先、手のひらを保護するラップアラウンド構造、手にフィットするプレシェイプ構造など、充実した機能を備えています。
Gill ショートフィンガーのグローブは、7043同様、フックバンドが装備されており引っ掛けて外しやい工夫がされています。
- 驚異的なレベルのグリップ力と耐摩耗性
- 手のひら部分に Dura-Grip 生地を採用
- 手の甲全体に 4 方向ストレッチ生地を採用
- UV 50+ 保護と撥水性を実現
HELLY HANSEN ヘリーハンセン Sailing Glove Short HA92302
- 耐久性の高い人工皮革
- オールシーズン仕様
- 保温性とグリップ力を両立
- 手首のタブでホールド感 調整可能
Zhik ザイク G2 グローブ ハーフフィンガー GLV-0020
ザイクが研究開発した独自の素材とパターンシェイプ合成皮革グローブ。
驚くほど握り心地が柔らかく、ストレスのないコントロールを可能に。キールボート、ディンギーどちらにも使えるハイパフォーマンスグローブです。
- 人間工学に基づいたパターンシェイプ
- 丈夫なケブラーステッチ
- 握ってもシームがつっぱらない独自のパネルカット
- 耐摩擦性に優れたアウター合成皮革素材
- 様々な径のロープにグリップするよう最適化
Ronstan スティッキーレースグローブ ショートフィンガー ブラック
ロンスタン RF4880は、手のひら側により一層のロールグリップ性能により濡れたシートも抜群にグリップ。
シートワークに必要な力を最小限に抑えられて疲労を軽減します。
- 全ての指部分は第一関節部分でカット
- 手の平部分は倍の厚みで高耐久
- 甲部分はメッシュ素材で通気性、速乾性 良好
- 耐久性が高く伸縮を最大限に抑えるAmara アマーラ素材
まとめ
この記事では、セーリングを快適に楽しむための必須アイテム「セーリンググローブ」について解説しました。
セーリング中にシートワークをする際は、素手では滑りやすくシートをグリップ出来ず引き込むのがかなり大変です。
セーリンググローブを着用している時と着用していない時では、シートのグリップ力は格段に違います。
しっかりシートをグリップ、スピーディーにシートワークをする、怪我防止のためにも、セーリンググローブは必ず着用することをおすすめします。
紹介したセーリンググローブは、どれも高品質で耐久性もあり長く使用できる製品ばかりです。
自身に合った最適なセーリンググローブを着用して快適なセーリングを楽しみましょう。
以上、「セーリング必須アイテム!セーリンググローブの選び方とおすすめ10選」でした。